2019年10月15日〜17日までゲストハウス松本亭一農舎にて「新世界への修学旅行in山形県朝日町〜焚き火と収穫とボードゲームの旅〜」が開催されました。

学校に行きづらくても参加出来る、新しい修学旅行「新世界への修学旅行」は、不登校だったり、授業を受けるのが苦手だったり、発達障害などで生きづらさを感じていたり、そんな中学生・高校生に向けて、新しい居場所を一緒に探す旅を提供しようと、任意団体みんなノイエいばしょプロジェクトが全国のゲストハウスオーナー有志と共に開催しています。http://newworld-journey.org/

全国に先駆けここ朝日町のゲストハウス松本亭一農舎で記念すべき第1回の修学旅行が開催されました。遠くは熊本からの参加者もあり、集ったメンバーの個性豊かな相乗効果で、修学旅行の名にふさわしい時間をみんなと作り出しました。
参加者の中にはFacebookやこのブログのシェア情報でこのツアーを見つけたという参加者もおり、応募時に情報シェアにご協力くださった皆様、本当にありがとうございました。

次回の冬開催に向けて、2泊3日のプログラム内容がどんなものだったかご紹介したいと思います。

開催概要

期間:2019年10月15日(火)〜17日(木)
場所:メイン宿泊地・山形県朝日町ゲストハウス松本亭一農舎
募集定員:8名(参加者 5名)
対象年齢:13歳〜19歳 学校への登校状況不問(ハンディキャップの有無は事前に参加可能か先方と協議)
参加費:22,000円(宿泊費・食事材料費・保険・その他レジャー料 込)
集合場所:山形駅(山形駅までの移動費は各自負担)

テーマ「冒険のはじまり RPGの最初の村」

はじめての冒険は勇気がいります。ゲームではそんな時、主人公が経験をつむ最初の村というのが存在します。冒険に必要な様々な知識を身につけられる場所です。
このツアーでは、そんなこれからの人生の冒険に使えそうな心と知識の経験値をあげられるような時間を目指して、プログラムを提供します。
ゆえに着替えとタオル以外のアイテムはここでは不要としてあります。

プログラム内容

「新世界への修学旅行in山形県朝日町〜焚き火と収穫とボードゲームの旅〜」は、2泊3日、下記のプログラムで実施されました。

1日目

12:00 山形駅集合(電車トラブルで遅れた1名は宿スタッフが別動でお迎えに)。山形・神奈川・熊本から計5名の参加者あり。新幹線、飛行機(仙台空港)などを1人で乗り継いできた参加者、ご家族が山形駅まで引率をする参加者、それぞれ半々でした。

13:00 ゲストハウス到着、昼食後に自己紹介・自己紹介時にはカードゲーム「こころかるた」を使用しました

14:00 ゲストハウス周辺散策後に焚き火スペースにてミッション「自分のお湯は自分で沸かす」を行いました。
これは、必要なアイテム(薪、レンガ、鍋など)が用意された中で、各自1人1人で火をつけてお湯を沸かすチャレンジです。

怪我をしないよう見守りはありますが、最初のレクチャー以外は指導などはあまりせず、参加者思い思いに好きな形で火をつけて、鍋でお湯を沸かしてます。

無事に全員沸かすことができ、最後はそのお湯でいれたココアを飲みました。

16:00 ボードゲーム対決「闇のカレー戦」。松本亭といえば、50種類以上の自由にあそべるボードゲーム。2チームに分かれて、3つのゲームで戦い、1回勝つごとに好きな食材が選べるという、食料争奪ゲームです。

今回使用したゲームは、クイズいい線いきましょう(恋愛編)、ディクシット、ドブルの3つです。高級ルーや、牛ステーキなどの食材もあり、白熱した対決が行われました。

18:00 ゲームでGETした食材で班別に夕飯を作りました。結果として、カレー対決にもかかわらず、GETしたクリームシチューのルーを使って、チキンとシーフードシチューを作った班もいました。

20:00 明日の出発時間を決めてから、各自で入浴。あとは参加者に夜はお任せして、夜までいろいろなゲームをしました。スタッフも混じってのスーパーファミコンソフト「ボンバーマン対決」は、本当の意味で大人げがない戦いが展開されました。

今回の修学旅行では「夜更かしOK」を公言しています。毎夜に明日の出発時間を設け、それまでに準備ができていればOK(朝食はパンかシリアル&スープを自分のタイミングで食べる)としています。朝起きれないことを気にせずに活動しつつも、仲間との約束を考え自律する、参加者の気持ちに任せた取り組みになっています。
※なお、午前中は宿に残るスタッフも用意し、午前のカリキュラムには参加せず宿で休みたいという選択もできるようになっています。

報告2へ続く>>

スタッフ紹介

新世界への修学旅行in山形県朝日町はこんなスタッフでやっています。

ウサヒ(佐藤恒平)・・・地域振興サポート会社まよひが企画代表、ゲストハウス松本亭一農舎オーナー。
みんなノイエいばしょプロジェクトとして、今回のツアーのリーダー役。特技はボードゲーム。不登校の経験はないが、小学生時代に人間関係の悩みから自家中毒を発症しており、居心地の良い場所作りは、「子供の頃の自分を救う使命」と考えている。1児の父。
今回のツアーでは、RPGでよくいる村長・宿屋のおじさん役。

みかりん(笹渕美香)・・・アロマテラピーの講座講師・元県庁職員。今年、公務員を辞めて次なるキャリアとして、アロマテラピーの道を選ぶ。1児の母。
身体と心にやさしい薬草を提供する薬草屋のおばさん。

砂男(鈴木直)・・・すずきすなお行政書士事務所代表
焚き火をこよなく愛す炎のおじさん。2児の父。
様々なアウトドアツールを駆使する姿は、まさに道具屋のおじさん。今回はバトルアックスも持ってきてくれたが、結局使わなかった。